2017-09-20 百閒先生 月を踏む 版画のローラーは一度回すだけでいいらしい。 小学校か中学校の美術室で、私は何度もずりずりと往復させていた気がするのだけれど。 だからずれたりしてたのか。 この一冊、私は一度読み、またすこし前に戻って読み・・・ 一回読むだけではすんなり入ってこなかった。 万人受けする話ではない。 幻想、夢、パラレルワールド。 好みの問題で、ファンタジー小説はふと冷め/覚めてしまうことがあるのだけれど、この不思議な淀んだ世界はどこかほんとうのようで、ずっとそのままだった。