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百閒先生 月を踏む

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版画のローラーは一度回すだけでいいらしい。

小学校か中学校の美術室で、私は何度もずりずりと往復させていた気がするのだけれど。

だからずれたりしてたのか。


この一冊、私は一度読み、またすこし前に戻って読み・・・

一回読むだけではすんなり入ってこなかった。

万人受けする話ではない。

 

幻想、夢、パラレルワールド


好みの問題で、ファンタジー小説はふと冷め/覚めてしまうことがあるのだけれど、この不思議な淀んだ世界はどこかほんとうのようで、ずっとそのままだった。